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子供の気配を家中に伝える家

  • 所在地群馬県
  • 竣工年2017
  • 建築面積71.23 m2(21.5坪)
  • 延床面積115.92 m2(36.0坪)
  • 設計/監理Studio Greencraft 日部 友裕
  • 撮影新 良太
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この住宅は、群馬県の緑豊かな場所に建つ住まいである。 北側には山があり、南側は田園が広がり、さらに一級河川と続き、 山から川へと谷あいの景色が広がっている。 住宅街は、幹線道路沿いに形成されていて、計画敷地において は、他の住宅の影響も少なく、日当たりや眺望などに恵まれてい た。 計画地は、両親の住む土地に、子世帯の住まいとして計画する ということであった。親世帯の住宅との適切な距離感と、敷地の 効率的な利用を求められ、その距離感と、眺望を生かした空間と のバランスから、アプローチを始めることとした。
建主は夫婦と小さな子供2人の4人家族で、住まいに求められた のは、これから成長していく、子供の気配をしっかりと感じられ ることだった。 イメージしたのは、大きな屋根の下の守られた空間の中に、そ れぞれの家族の生活が透けて混在しながら、繋がりを感じられる、 強いては、屋根の外にある親世帯との距離感も、離れすぎずにあ る。そんな空間であった。 そこで、視線の軸を45度傾け、その軸に合わせて、2枚の大き な切妻屋根とし、その中に回遊性のある、繋がる各スペースを設 けた。 この傾けた軸なりの切妻屋根の下の空間は、方向性を生み、光 の入り方や眺望が明確になった。また、隣り合う親世帯との軸の ずれは、お互いの間接的な繋がり、それぞれの生活の気配を感じ られる距離感を生んだように思われる。


現場の工事前から完成までの進捗をブログにまとめています。

家を建てたい、住まいを建てたい、建て替えたいという方ぜひご覧ください。