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明るい・暖かい・寒くないを満たす家

  • 所在地東京都
  • 竣工年2017
  • 建築面積67.88 m2(20.53坪)
  • 延床面積123.71 m2(37.42坪)
  • 設計/監理Studio Greencraft 日部 友裕
  • 撮影日部 友裕
 この住宅は、三鷹市の閑静な住宅街に建つ。敷地の南側は線路から河川へ
と繋がり、将来的に日照の保証のある敷地だった。

 60歳代のクライアントは長年この地にご母堂様と住み、建て替える前の
住まいは、敷地の好条件の部分を生かしきれず、自然の光を取り入れにく
い構造であった。また、前面が線路とはいえ、線路が敷地よりも約1M高く
なっており、1階床レベルからは走る電車の車輪が目の前に見える。

 そこで、建て替えにあたり求められたのは、「明るい住まい」「暖かい
住まい」であった。

 さらには、ご高齢のため動線計画と介護も重視し、バリアフリー化、更
に介助のしやすさなどを考慮しながら進めていった。

 「明るい住まい」に対しては、前面の線路敷きが高いため、1階のLDに
吹抜を設け、上部から採光を取っている。これは昼光を最大限利用すると
いう考えである。この吹抜は光だけでなく、生活の音と気配を2階へと運
ぶ。

 「暖かい住まい」に対しては、硬質ウレタン吹付断熱を採用している。
この断熱工法は断熱性能だけでなく、気密性能を高めることができる。断
熱と気密はセットとなっていて、良い性能の断熱材を高めても、気密性能
が低いと性能が低下する。更に、温水式の床暖房を設置し、その性能を最
大限生かしている。

 その他には、クライアントの奥様のお仕事のための保管場所などを求め
らえたため、比較的大きい収納スペースを設けている。

 住まわれてからのご感想は「明るい住まい」「暖かい住まい」になった
よ。日が沈むまで照明をつけなくて良いよ。リビングから空が見えて良い
など、嬉しい言葉をいただいている。