MENU

断熱材『セルローズファイバー』のこと

2024.06.30

今回は断熱材に関してのお話です。
比較的多くの物件で、セルローズファイバーを多く採用しています。

セルローズファイバーは木質繊維系断熱材です。
熱伝導率は0.040W/m・k以下

充填工法でのご提案です。
 
  
充填中の材料
 

  
 

ちなみに特徴については
以下のようなことがあります。

 

▼自然素材
新聞紙や古紙を主成分としています。

 

▼吸放湿作用
一年を通して気温と湿度が変化する日本。
その変化に応じてセルローズファイバー断熱材自体が吸放湿することで、
壁体内の結露の発生の抑制と、室内側への吸放湿作用のよる調湿効果が見込めます。
そのために、湿気を通す材料の組み合わせが必要です。

 

▼防音性能
セルローズファイバーは繊維が絡み合っている構造です。
そのため細いですがたくさんの空気を含んでいます。
そのため吸音性という特徴もあり、室外の騒音の軽減に一定の効果があります。

 

▼防火性能
防火性を高めるために、一定量のホウ酸が練りこまれています。
こうした難燃化処理をすることで、延焼のスピードを遅れさせること、
主原料が紙のため延焼した場合の有毒なガスの発生もないことが特徴です。

 

▼防虫効果

防火性能を高めるために練り込まれたホウ酸。
このホウ酸は防虫効果もあり、ゴキブリなどの不快害虫にも効果があります。
なぜ昆虫にホウ酸が効果的かというと、
昆虫には腎臓がなく、細胞内に蓄積され駆除される仕組みです。
逆に腎臓のある生物は、摂取したホウ酸は腎臓の働きで体外へと排出されます。

 

 

ここでは簡単に説明しましたが、断熱性能は当然ですが

付加性能がとても多く、良い断熱材だと考えご提案しています。

良いことばかりご説明しましたが、デメリットをあげてみます。

 

・準耐火建築物の際に外壁の仕上に工夫が必要。

・コスト面。

しかし、断熱性能+付加性能を考えるとコストに見合った住まいづくりになると考えています。

 

 

断熱施工完了
 

 

 

 

ここまで読んで、詳しく知りたい!

そんな場合は、お問い合わせください。

施行中の写真が動画などでご説明いたします。

 

 
セルローズファイバーの吹き込まれている壁の中
見たくないですか?

 

 
上記の写真は、実際の断熱屋さんからの説明と、壁の中の様子を見れる
そんな見学会の開催の様子です。