2018.07.28
前回のキッチンに引き続き、
これまで設計させていただいた住宅の
『階段』に注目してご紹介します。
階段は個室とするのではなく、
リビングの一部であったり、
オープンスペースの一部にあったり、
とすることが多いです。
階段や廊下を仕切ってしまうと、
建物の中で床面積を使ってしまうこともありますが、
家族といる場所から分離されてしまうような気がします。
廊下・階段という用途は、人の流れがある場所というか、
空間と空間の繋がりのある場所だと思っています。
階段は部屋の中にあっても良いもの、
視覚的に邪魔にならないデザインを意識して設計しています。
鉄骨製の階段で、木造よりも軽やかな印象にすることや
逆に木造であればその材質を部屋の中で統一感のあるもので、
考えています。
上水の家より。
鉄骨と集成材の段板を組み合わせた半螺旋階段です。
狭小の住まいのため、建物に対して階段の占める割合が多く、
抜け感を大事にして、空間と空間をつなぐを意識しています。
半螺旋の周り部分は、浮いています。
リビングの一角にあります。
畳間からの階段の景色。
公園を望む家より。
フラットな鉄骨のササラと
集成材の段板をシンプルな形状で組み合わせました。
リビングに面した畳間から2階へ。
タテノニワより。
鉄骨と集成材の段板を組み合わせた
螺旋階段です。
玄関を入るとまずは階段が目に入ります。
土間と吹抜のある家より。
鉄骨と集成材の段板を組み合わせた階段です。
上からはササラもなく段板だけ見えます。
矢川の家より。
木造の直線階段です。
2階から屋上への階段は、
壁に埋め込み、段板だけが浮いて見えます。
光を下まで届けます。
斜の屋根の家より。
木造の階段で手摺りは鉄骨製です。
段板は杉の無垢板を使っています。
井の頭の住宅より
鉄骨と集成材の段板の階段です。
出来るだけ軽やかに。
次回はまた別の部分に注目して、
ご紹介したいと思っています。
写真撮影:新良太
(※土間と吹抜のある家、井の頭の住宅 を除く)