2018.05.09
窓には様々な役割があります。
一般的には、
〇光を取り込む
〇景色を取り込む
〇風を取り込む
〇部屋や建物の印象をつくる
等など。
『窓』について、
窓その物を単体として建物に取り付けるというのではなく、
まずは空間をつくる『壁』を意識し、それを繋ぐ、または隔てる素材として、
窓を設けるようなイメージを持っています。
もちろん、その場合にも先に書いた役割も重要です。
『窓』を取り上げた場合、実は『壁』も欠かせないテーマになります。
様々な役割を持ち、建物の印象をつくる『窓』については、
設計にあたりとても慎重になる素材のひとつです。
家族の気配を感じ、光や視線の広がりの仕掛けとして設ける
室内の窓についても合わせてご案内します。
今回は、これまで設計したお住まいを『窓』に注目して、
ご紹介します。
斜の屋根の家より
全面に広がる雄大な景色を取り込んでいます。
矢川の家より
壁と壁の間に設けた窓、
光の筒がリビングまで届きます。
斜の屋根の家より
廊下の突き当り、視線が抜ける窓。
タテノニワより
隣接する建物を感じさせない『壁』と『窓』の配置をより意識しています。
上水の家より
和室と階段を繋ぐ大きな開口、温かな空間を意識しています。
井の頭の住宅より
吹抜けに面した窓、
カウンターに座り一息つける場所になると思います。
矢川の家より
屋上扉のガラス窓、
視線を広がる外の空間へ繋げ、スリットの階段は下階まで光を届けます。
井の頭の住宅より
リビングに吹抜けを介して沢山の光を取り込んでいます。
公園を望む家より
公園の景色、四季の移ろいを感じさせてくれます。
斜の屋根の家より
寝室と階段の間の小さなスリット窓、家族の気配を感じられる仕掛けです。
葛西の住まいより
広い土間のある玄関とキッチンを繋ぐ窓、
家の中にまた建物があるような楽しい仕掛けになっています。
今回は『窓』に注目してご紹介させていただきました。